「イカリソースの由来」
以前の稿の焼き直しです。イカリソースは創業120年を越える大阪の老舗ソースメーカーですね。イカリのマークの由来が、ちょっといい話です。以下「イカリソース」のホームページからです。
「創業者・木村幸次郎には、錨にまつわる次のようなエピソードがあります。
明治28年、幸次郎が乗りこんでいた船が、大沽沖(中国)で船火事を起こしました。その時、独身の幸次郎は自分の救命袋を妻子ある友人に気持ちよく譲り、皆の後から海にとびこみました。幸次郎は運よく救命ランチの錨綱につかまり、九死に一生を得ました。翌年の明治29年にソースの製造に成功した幸次郎は、命の恩人である錨綱に対する祈念と感謝の気持ちを永久に商品に刻みつけるためにイカリの名をつけました。」
友人のために救命胴衣を譲ることはとても崇高で、とても真似できない行為です。仮に陸地が見えていても、潮流で岸にたどり着くまで泳ぐことは難しいと聞いています。舟釣りをしていて、漁船にぶつけられ初冬の海に投げ出された経験のある私は、救命胴衣の大切さを痛感しております。
「創業者・木村幸次郎には、錨にまつわる次のようなエピソードがあります。
明治28年、幸次郎が乗りこんでいた船が、大沽沖(中国)で船火事を起こしました。その時、独身の幸次郎は自分の救命袋を妻子ある友人に気持ちよく譲り、皆の後から海にとびこみました。幸次郎は運よく救命ランチの錨綱につかまり、九死に一生を得ました。翌年の明治29年にソースの製造に成功した幸次郎は、命の恩人である錨綱に対する祈念と感謝の気持ちを永久に商品に刻みつけるためにイカリの名をつけました。」
友人のために救命胴衣を譲ることはとても崇高で、とても真似できない行為です。仮に陸地が見えていても、潮流で岸にたどり着くまで泳ぐことは難しいと聞いています。舟釣りをしていて、漁船にぶつけられ初冬の海に投げ出された経験のある私は、救命胴衣の大切さを痛感しております。
19世紀のイギリス、ウスターシャ地方のウスター市でつくられたソースが日本に渡り、それを元に(前述の)木村幸次郎が、明治29年に「ウスターソース」の国産第1号をつくって、「イカリソース」として商品化しました。ウスターの濃度を高めたものが中濃で、関西ではウスターが、関東では中濃が多く消費されるようです。(最後にシェア図を載せました)
ソースはローカル色が強いですね。関東へ行くとよくみかけるドロッとしたブルドックソースは、私にはどうも口に合いません。名古屋はカゴメが本拠だけにカゴメが多いです。関東人は「カゴメはケチャップメーカー」と思っている人が多いようです。もっとも我が家は長年、岡崎の「マルキソース」を愛用しています。ソース業界は、群小メーカーが、特色あるいい味を出していると思いますね。
2005年、経営陣が詐欺事件で逮捕され、50億円超の負債をかかえた関西の老舗ソースメーカー・イカリソースは、ブルドックソース(東京)に引き取られてしまった。関西で強いブランドですし、お好み焼きやたこ焼きの食文化があり、ソースの消費量も多いですから、名前は消えることなくそのまま残されているそうです。
逮捕された代表取締役は木村姓でしたから、おそらく創業者の子孫でしょう。長い歴史に汚点を残して倒産し、かつての商売仇の子会社になってしまって、創業者・木村幸次郎のイカリの声が聞こえてきソーッス。
2005年、経営陣が詐欺事件で逮捕され、50億円超の負債をかかえた関西の老舗ソースメーカー・イカリソースは、ブルドックソース(東京)に引き取られてしまった。関西で強いブランドですし、お好み焼きやたこ焼きの食文化があり、ソースの消費量も多いですから、名前は消えることなくそのまま残されているそうです。
逮捕された代表取締役は木村姓でしたから、おそらく創業者の子孫でしょう。長い歴史に汚点を残して倒産し、かつての商売仇の子会社になってしまって、創業者・木村幸次郎のイカリの声が聞こえてきソーッス。